人は時折、勇気を試される。落下する子供を、間一髪で抱きとめた男。その姿に鼓舞された少年は、年月を経て、今度は自分が試される場面に立つ。勇気と臆病が連鎖し、絡み合って歴史は作られ、小さな決断がドミノを倒すきっかけをつくる。三つの物語を繋ぐものは何か。読み解いた先に、ある世界が浮かび上がる。

私が伝染させるのは、臆病か、勇気か。最初から強い人なんていない。だからこそ迷い、逃げることもある。

冷笑が顔に張り付いた社会。「この街を救う」だの「本当の姿が僕にはある」なんて思うのは、恥ずかしい。それでも、信じて突破しなければ、PKのチャンスはもらえないのだ。
0
0件のコメント