今日、わたしは「さよなら」をする。図書館の優しい先生と、退学してしまった幼馴染と、生徒会の先輩と、部内公認の彼氏と、自分だけが知っていた歌声と、たった一人の友達と、そして、胸に詰まったままの、この想いと―。別の高校との合併で、翌日には校舎が取り壊される地方の高校、最後の卒業式の一日を、七人の少女の視点から描く。青春のすべてを詰め込んだ、珠玉の連作短編集。

君と過ごした校舎は
"どうやら僕らと一緒に卒業しちゃうらしい"

"何でもない毎日"に終止符を打つ
少女たちの物語にマッチした一曲。
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本を読んでいる時にこの曲が頭に浮かんできました。よくよく考えるとどちらも世界のおわりを表現した作品なんですよね。
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地球に向けて、巨大小惑星ダイスが接近中。人類は、あと5日で終わりを迎える。人々はその瞬間、『裁きの刻』をどう迎えるのか―高校生の漆原亮の姉、圭子が殺された。コスモスの咲き乱れる花壇で、全裸で胸にナイフを突き刺された姿で発見された姉は、亮にとって唯一の家族、“世界そのもの”だった。恋人のこともそっちのけで、亮はとにかく犯人を見つけ出し、自分の手で復讐したいと暴走。そして“あるもの”を手に入れるため、クラスの“禁忌”と呼ばれる異端児・四元美咲に接触する。優しく、美しかった圭子を殺したのは、圭子の恋人だったのでは?しかしそれが誰なのかわからない。犯人を追い求めて、亮は圭子が入っていた天文学同好会、そしてダイスを崇拝するカルト集団『賽の目』に踏み込んでいく...。人類滅亡まであと幾日もない中で、なぜ圭子は殺されなければならなかったのか―

「世界の終わり」と「空っぽ」というワードが、美咲や亮の状況を連想させる。

この曲を聴けば、「共感できない」という読者の気持ちも多少なりとも動くのでは。
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誰にでも、失いたくない楽園がある。息苦しいほどに幸せな安住の地。しかしだからこそ、それを失うときの痛みは耐え難いほどに切ない。誰にでも優しいお人好しのエカ、漫画のキャラや俳優をダーリンと呼ぶマル、男装が似合いそうなオズ、毒舌家でどこか大人びているシバ。花園に生きる女子高生4人が過ごす青春のリアルな一瞬を、四季の移り変わりとともに鮮やかに切り取っていく。壊れやすく繊細な少女たちが、楽園に見るものは―。

あの時甘ったるい一瞬を過ごした仲間たちは
仮令先の人生でずっと親交があったとしても
まったく別の生き物なんだろう
運命共同体ってやつ?
煙草吸いながらそんなこと思ってもね
二度と戻れないから失楽園なのであって
みんなさよなら、さよならバイバイって
そして人生は続く
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最高に甘美で残酷な女子大河小説の最高峰。三浦しをん、小説最新作。

読書会での紹介を聞いた時、これなんだろうな、と思った。読み終えて、やっぱりこの曲しかないな、と思った。タイトルも、歌詞も(特に終盤)。
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4月、はじめて付き合った彼女から手紙が届いた。そのとき僕は結婚を決めていた。愛しているのかわからない人と―。天空の鏡・ウユニ塩湖で書かれたそれには、恋の瑞々しいはじまりとともに、二人が付き合っていた頃の記憶が綴られていた。ある事件をきっかけに別れてしまった彼女は、なぜ今になって手紙を書いてきたのか。時を同じくして、1年後に結婚をひかえている婚約者、彼女の妹、職場の同僚の恋模様にも、劇的な変化がおとずれる。愛している、愛されている。そのことを確認したいと切実に願う。けれどなぜ、恋も愛も、やがては過ぎ去っていってしまうのか―。失った恋に翻弄される、12カ月がはじまる。

私の届かぬあなたへ 愛のある日々を
栄光の結末を どうか あなたに あなたに

もう二度と会うことのないハルからの、
最後の愛の手紙(Last Lave Letter)。
この歌の一番好きなフレーズに、私史上最も合う物語です。
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14歳で作家デビューした過去があり、今もなお文学少女気取りの栞子は、世間知らずな真実子の憧れの先輩。二人の関係にやたらイラついてしまう美人で頑張り屋の美里は、栞子の恋人である大学教授に一目惚れされてしまう―。名門女子大を舞台に、プライドを持て余した女性たちの嫉妬心と優越感が行き着く先を描いた、胸に突き刺さる成長小説。

いっそあの人の煙草になりたいくらい、好きでたまらなかった。でも、自立していくに連れて、心は先輩から離れていく。そばにいたい気持ちは、煙のように消えてしまった。
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砂漠に飛行機で不時着した「僕」が出会った男の子。それは、小さな小さな自分の星を後にして、いくつもの星をめぐってから七番目の星・地球にたどり着いた王子さまだった…。一度読んだら必ず宝物にしたくなる、この宝石のような物語は、刊行後六十年以上たった今も、世界中でみんなの心をつかんで離さない。最も愛らしく毅然とした王子さまを、優しい日本語でよみがえらせた、新訳。

歌詞に込められた今の社会への不満と王子さまの気持ちが似ているなと思いました。
子どもっぽい言葉の歌詞も王子さまらしいです。
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郵便配達員として働く三十歳の僕。ちょっと映画オタク。猫とふたり暮らし。そんな僕がある日突然、脳腫瘍で余命わずかであることを宣告される。絶望的な気分で家に帰ってくると、自分とまったく同じ姿をした男が待っていた。その男は自分が悪魔だと言い、「この世界から何かを消す。その代わりにあなたは一日だけ命を得る」という奇妙な取引を持ちかけてきた。僕は生きるために、消すことを決めた。電話、映画、時計…僕の命と引き換えに、世界からモノが消えていく。僕と猫と陽気な悪魔の七日間が始まった。二〇一三年本屋大賞ノミネートの感動作が、待望の文庫化!

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