銀木犀の繁の中には、ちょうど少年ひとりが身を屈めて休むことができる隠れ処があった...樹木に蔽られた古い庭に通う燈水のまえに現れた奇妙な少年は誰?降り続く雨の中、樹に沈みゆく燈水を描いた、文庫オリジナル作品。

足から溶けてしまった少年。
半永久的に降り続く雨。
鉛のような泥の中に埋もれ、鳥になる夢を見る。
『単純な僕を騙すように 幻想と現実が交じっていく』
長雨の中を歩くような気怠い曲調といい、恐ろしいほど小説と重なっている。
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四人の少女がカルチャーセンターで遭遇する謎。 気鋭の著者が贈る、校外活動青春ミステリ。 内気な中学二年生・千鶴は、母親の言いつけで四谷のカルチャーセンターの講座を受けることになる。退屈な日常が変わることを期待して料理教室に向かうと、明るく子供っぽい桃、ちゃっかりして現金な真紀、堅物な優等生の公子と出会う。四人は偶然にも同じ班となり、性格の違いからぎくしゃくしつつも、調理を進めていく。ところが、教室内で盗難事件が発生。顛末に納得がいかなかった四人は、真相を推理することに。性格も学校もばらばらな四人が、カルチャーセンターで遭遇する様々な事件の謎に挑む!

カルチャーセンターが舞台のちょっとめずらしい連作短編集です。4人ともみんな個性がバラバラで楽しいですね。最後の話が好きでした(^.^)
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真面目なだけが取り柄の会社員・倉田太一は、ある夏の日、駅のホームで割り込み男を注意した。すると、その日から倉田家に対する嫌がらせが相次ぐようになる。花壇は踏み荒らされ、郵便ポストには瀕死のネコが投げ込まれた。さらに、車は傷つけられ、部屋からは盗聴器まで見つかった。執拗に続く攻撃から穏やかな日常を取り戻すべく、一家はストーカーとの対決を決意する。一方、出向先のナカノ電子部品でも、倉田は営業部長に不正の疑惑を抱いたことから窮地へと追い込まれていく。直木賞作家が“身近に潜む恐怖”を描く文庫オリジナル長編。

無数の歯車が噛み合うおかげで、私達の一日は無事に終わる。しかし、そこに悪意のオイルが一滴垂らされただけで、日常はいとも簡単に狂い始める。
個人的にはドラマ版の主題歌(嵐)が大好きなのですが、原作のダークな側面を際立たせる為に、小説用の主題歌を設定してみました。
物語の鍵を握る会社が「相模ネジ」という部品メーカーなので、イメージの近い曲を選べたのもよかったです(←自画自賛かよw)
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「俺たちは奇跡を起こすんだ」独自の正義感を持ち、いつも周囲を自分のペースに引き込むが、なぜか憎めない男、陣内。彼を中心にして起こる不思議な事件の数々―。何気ない日常に起こった五つの物語が、一つになったとき、予想もしない奇跡が降り注ぐ。ちょっとファニーで、心温まる連作短編の傑作。

退屈だったり、ままならない日常を生きていかなきゃいけない
大人はかっこ悪いし、あんな大人になりたく無いって思いながら燻ってる

愛はないし未来もない

それでも、気分はどう?

大人がかっこよけりゃ子どもはぐれないし
かっこいい大人になろうぜ

俺たちは奇跡を起こすんだ
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砂漠に飛行機で不時着した「僕」が出会った男の子。それは、小さな小さな自分の星を後にして、いくつもの星をめぐってから七番目の星・地球にたどり着いた王子さまだった…。一度読んだら必ず宝物にしたくなる、この宝石のような物語は、刊行後六十年以上たった今も、世界中でみんなの心をつかんで離さない。最も愛らしく毅然とした王子さまを、優しい日本語でよみがえらせた、新訳。

優しい声で、『星の王子さま』の世界を歌い上げています。
王子さまの決意の強さも伝わってくる曲です。
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この本のあらすじは準備中です。Amazonで読むこともできます。

少年少女の持つ、純粋で繊細、極端で時に過激さを持つ憂愁を、同じ年代の、彼/彼女とだけは理解し合えた、というところに、ラスコーリニコフとソーニャの関係性を重ねて聴き読みしてました。
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一見アドバイスのようでも、相手の事情を考えずに上から考えを押し付ける行為は、呪い化することが多々ある。読者から呪いの実例を集め、仕組みを解説、言い返しフレーズを考案。「余計なことを言ってくる人に一体どう対応すればよいか」を徹底研究した傑作エッセイ。

そのまんまです。元々「言ってはいけないクソバイス」という凄いタイトルの本が、反響に応えて文庫化したのです!

お節介と感じるかどうかは人それぞれなので、うっかりクソバイスしてしまったら、素直に謝る誠実さが大事です。

「あれ?なんか真面目ぶってない?」

余計なお世話だバカヤロウ!(笑)
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「俺、高校に受かったら、本とか読もうっと」。幼馴染みの慎也は無事合格したのに、卒業式の午後、浜で行方不明になった。分厚い小説を貸してあげていたのに、読めないままだったかな。彼のお母さんは、まだ息子の部屋を片付けられずにいる(「しおり」)。突然の喪失を前に、迷いながら、泣きながら、一歩を踏み出す私達の物語集。

私は忘れはしない。
生命を繋いで息絶えた銀の鮭は、
桜が舞う季節に戻って来ることを。

誰かが遺しておいた希望の種を、
芽吹かせるために今日も生きる。

死者を蔑ろにすることではない。
遺志を尊重し、受け継ぐためだ。

リレーを走り続けよう。
ノートの余白がなくなり、
誰かにバトンを渡すその日まで。
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純粋さゆえに人を殺めてきた美しくも恐ろしい少女・ロザリンド。母恋しさに修道院を抜け出し、罪の意識のないままに更なる殺戮を繰り返していく。殺人鬼と化した最愛の娘の宿命を絶つため、苦悩の末に父・バーナードが下した悲しき決断は…!? 少女漫画界の巨匠・わたなべまさこが描く、作品発表当時に大反響を呼んだ昭和ホラーの衝撃作、ここに完結!

幼い少女は罪の意識がないにも関わらず、欲しいものは手に入るまで諦めない。その善意をわからせるためには暴力をも辞さない。後半、母を探し求め歪んだ正義を勝ち取った先にあるものは…。
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トップセールスマンだったエリート課長・坂戸を“パワハラ”で社内委員会に訴えたのは、歳上の万年係長・八角だった―。いったい、坂戸と八角の間に何があったのか?パワハラ委員会での裁定、そして役員会が下した不可解な人事。急転する事態収束のため、役員会が指名したのは、万年二番手に甘んじてきた男、原島であった。どこにでもありそうな中堅メーカー・東京建電とその取引先を舞台に繰り広げられる生きるための戦い。だが、そこには誰も知らない秘密があった。筋書きのない会議がいま、始まる―。“働くこと”の意味に迫る、クライム・ノベル。

SEKAI NO OWARIの曲はファンタジー性が強く、中二病と言われているが、歌詞を見ると、七つの会議に出てくる保身に走る大人たちも、結局正義と悪が区別つかなくなっているのではないかと思い、この曲を選曲する。
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36歳未婚女性、古倉恵子。大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。これまで彼氏なし。日々食べるのはコンビニ食、夢の中でもコンビニのレジを打ち、清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が、毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。ある日、婚活目的の新入り男性、白羽がやってきて、そんなコンビニ的生き方は恥ずかしいと突きつけられるが...。「普通」とは何か?現代の実存を軽やかに問う衝撃作。第155回芥川賞受賞。

ちょっとベタですし、有名な曲なんですけど普通=大多数=マジョリティですよね。歌詞もそれなりにハマっていると思う。
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一九三九年十一月二日、ワシントンDCの森で、娼婦の死体が発見された。被害者は木の枝に吊るされ、女性器の周辺をえぐられたため、股間から内臓が垂れ下がっていた。時をおかず第二の事件も発生。凄惨な猟奇殺人に世間も騒然となる中、意外な男が逮捕され、サンフランシスコ沖に浮かぶ孤島の刑務所、アルカトラズに収監される。やがて心ならずも脱獄した男は、奇妙な地下世界に迷い込む―。

読んでる時の、なにこれ、どうなってるの?な感じが強烈で、忘れられない本です。ジャズが似合うと思い、この曲がうかびました(*´∀`)
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36歳未婚女性、古倉恵子。大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。これまで彼氏なし。日々食べるのはコンビニ食、夢の中でもコンビニのレジを打ち、清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が、毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。ある日、婚活目的の新入り男性、白羽がやってきて、そんなコンビニ的生き方は恥ずかしいと突きつけられるが...。「普通」とは何か?現代の実存を軽やかに問う衝撃作。第155回芥川賞受賞。

🎶お前はおまえがやりたいことをやれ
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「スタヴローギンの告白」として知られる『悪霊』第2巻「チーホンのもとで」には、3つの異稿が残されている。本書ではそのすべてを訳出した。さらに近年のドストエフスキー研究のいちじるしい進化=深化をふまえ、精密で画期的な解説を加えた。テクストのちがいが示すものは何か。

ニコライ・スタヴローギンの掴み難い、不安定さ、憂鬱にピッタリな曲だな、と思いました。
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十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の七人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける!’87年の刊行以来、多くの読者に衝撃を与え続けた名作が新装改訂版で登場。

綾辻行人さんの作品にどの音楽が相応しいのか考えてみました。不穏な空気が漂うモノを択んでみました。
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本を読んでいる時にこの曲が頭に浮かんできました。よくよく考えるとどちらも世界のおわりを表現した作品なんですよね。
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生まれ持った性的指向は変えられない。
擬態しながら生きる人もいる。
生きることに優劣はつけられない。

望みのまま生きられたら、苦しみなんて存在しないはずだ。そうだろう?
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連続テレビドラマ4月放送スタート! (日本テレビ系毎週日曜よる10:30~放送) 主演 広瀬すず 櫻井翔 『屍人荘の殺人』の今村昌弘を筆頭に、ミステリ界気鋭の作家たちが脚本協力した本格ミステリドラマシリーズ始動! 横浜に事務所を構える探偵事務所ネメシスのメンバーは、お人好し探偵の風真、自由奔放な助手アンナ、そしてダンディな社長 の栗田の三人。そんなネメシスに大富豪の邸宅に届いた脅迫状の調査依頼が舞い込む。現地を訪れた風真とアンナが目にしたのは、謎の暗号と密室殺人、そして無駄に長いダイイングメッセージ!? 連続ドラマ化で話題の大型本格ミステリシリーズ、ここに開幕! 【シリーズ続々刊行!】 シリーズ第二弾:藤石波矢 シリーズ第三弾:周木 律 シリーズ第四弾:降田 天 シリーズ第五弾:藤石波矢 シリーズ第六弾:青崎有吾/松澤くれは

軽く読めるミステリーです。いろんな人がかいてるシリーズで、屍人荘の今村先生は気になります。神話だからこの曲にしました(^.^)
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この本のあらすじは準備中です。Amazonで読むこともできます。

「席を譲れよ」「いつまで居座ってるつもりさ」というところがワンピースっぽいです!
試聴がイントロで終わってしまってるのですが、ボーカル部分を聴いてほしい><笑
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これもいいですね!
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北から南へ、そして南から北へ。突然高度な文明を失った代償として、人びとが超能力を獲得しだした「この世界」で、ひたすら旅を続ける男ラゴス。集団転移、壁抜けなどの体験を繰り返し、二度も奴隷の身に落とされながら、生涯をかけて旅をするラゴスの目的は何か?異空間と異時間がクロスする不思議な物語世界に人間の一生と文明の消長をかっちりと構築した爽快な連作長編。

曲の世界観が本とあっているかなと思いました
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