今日本屋で一目惚れして買いました。
本当はもっとおとなしい曲を選ぶ人もいるのかもしれませんが、この1巻の3話目まで読んで、中高それから社会人になってから感じた絶望感と、それに対する反抗心を思い出しました。
"絶望の平成に〜少女の愛""〜少年の愛""〜こどものうた"というフレーズがまさにこの作品に合っていると思います。
この作品の支えとなる倫理のセンセ(高梨)から発せられる倫理の名言は勉強にもなるし、毎回はじめに繰り返される、倫理の授業のスタンスを説明するカットは回を追うごとに深さを増し、物語に引き込まれていきます。

主人公が絶望の縁を友達と先生に助けられたシーンでは、中高の頃ずっと痴漢のターゲットにされていたこととか社会人になってからの痛い経験が間接的に慰められた気がして、思わず胸にグッときました。
2巻はこれから読みます。おすすめです。
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この本のあらすじは準備中です。Amazonで読むこともできます。

太宰を読まなくても名曲。でも、太宰を読んだ後に聴くと、もっと沁みてくる名曲。
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「誰に何言われてもええわ、もう。二人で仲良う、汗かこか」。愛と官能を突き詰める、村山由佳の最高傑作。

これは村山由佳さんのドロドロした思いを曲に載せるのであれば、当然のように題名と同じ歌詞を択ぼうとおもったわけです。真夜中に読むとすごく充たされます。
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読書界の話題をさらった芥川賞候補作「あひる」を含む、著者の第二作品集。

今村夏子にはビリー・アイリッシュがよく似合う。
淡々と書かれる文体とストーリーからのぞく不気味さと狂気。
あひるとは一体なんだったのだろう?
血の通った命なのか、孤独を紛らわすためのシステムの要素なのか。
であれば人は? 弟夫婦に生まれた赤ちゃんは?
現代版グリム童話がここにある。
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砂漠に飛行機で不時着した「僕」が出会った男の子。それは、小さな小さな自分の星を後にして、いくつもの星をめぐってから七番目の星・地球にたどり着いた王子さまだった…。一度読んだら必ず宝物にしたくなる、この宝石のような物語は、刊行後六十年以上たった今も、世界中でみんなの心をつかんで離さない。最も愛らしく毅然とした王子さまを、優しい日本語でよみがえらせた、新訳。

知人に勧められて読んでみました。読む前は年少者向けの物語と思っていましたが、これは大人こそ読むべき物語です。
子どもでも読みやすいシンプルな言葉で、古今東西、老若男女問わずこれほど多くの人に感銘を与えるような普遍性を持つ物語を紡いだことは驚きに値します。

ストーリーの中で星の王子さまは色々な星を旅していくのですが、その星にいる者たちが、僕自身が世界に対して感じていた違和感を過不足ないメタファーとなってくれていました。滑稽なキャラクターで世界の皮肉が(「大人」という存在の歪な側面が)表現されていると救われます。
歳を重ねても「蛇に飲み込まれた象」と言える感性でありたいです。

選曲は、絢香のバラード。
恋愛の歌詞ですが、主人公から見た王子さまの存在はこんな感じなのかもしれません。物語後半のシーンに合います。
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Twitterフォロワー数13万人超(2017年4月時点)、恋愛や人間関係、人生観をするどく考察する人気ツイート、書籍化。 寂しさを感じたり、自信を持ちにくいときに読むとすっきりします。

胸が張り裂けるような想いをもたらす、人・モノ・約束。その全てを糧にして、正しい道と、負けない術を探す。
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メディアで引っ張りだこの文筆家・鈴木涼美の現代男女世相論。

「愛とは何と問えば 歌の中にあると答えよう」
90年代Jpopの歌詞が、絶妙なニュアンスでちりばめられていて、昭和生まれにはたまらない。

「破れかぶれのまま今宵は誰と寝る 忘れられた愛は果たして何処にある」んでしょうか。

「ヒステリックな声を上げて おなごたちは跳ね回る」ほど、女子会のネタにしたら、盛り上がる本だと思う...
(でも、涼美さんは男性にたいしても公平だなぁと思います。)
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わたしは、貧しい絵描き。友達はいないし、窓から見えるのは、灰色の煙突ばかり。ところがある晩のこと、外をながめていたら、お月さまが声をかけてくれた……。ある時はヨーロッパの人々の喜びと悩みを語り、ある時は空想の翼にのって、インド、中国、アフリカといった異国の珍しい話にまで及ぶ。短い物語の中に温かく優しい感情と明るいユーモアが流れる、宝石箱のような名作。

全てを見て来た月が教えてくれた
人の悲しみや怒り、虚しさや醜さ、そして、美しさを
さて、今宵、月はどこを照らしているのだろう
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神谷と徳永の生きざまが、クリープハイプのサクセスストーリーとリンクしていると感じたので選びました!
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春は待ち遠しい。冬は名残惜しい。

季節が巡る度に喜怒哀楽を更新するオレたちは、一生青春だ。
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四国の図書館に着いたカフカ少年が出会ったのは、30年前のヒットソング、夏の海辺の少年の絵、15歳の美しい少女―。一方、猫と交流ができる老人ナカタさんも、ホシノ青年に助けられながら旅を続ける。“入り口の石”を見つけだし、世界と世界が結びあわされるはずの場所を探すために。謎のキーワードが二人を導く闇の世界に出口はあるのか?海外でも高い評価を受ける傑作長篇小説。

ナカタさんのヒッチハイク中をイメージしました
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〇マ(笑)懐かしい!ぴったりですね^^
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ミステリランキング驚異の4冠! シリーズ累計50万部!! 豪華キャストによる映画化 2019年12月13日(金)全国東宝系にて公開 監督:木村ひさし 脚本:蒔田光治 出演:神木隆之介 浜辺美波 中村倫也ほか 神紅大学ミステリ愛好会会長であり『名探偵』の明智恭介とその助手、葉村譲は、同じ大学に通う探偵少女、剣崎比留子とともに曰くつきの映画研究部の夏合宿に参加することに。合宿初日の夜、彼らは想像だにしなかった事態に遭遇し、宿泊先の紫湛荘に立て籠りを余儀なくされる。全員が死ぬか生きるかの極限状況のもと、映研の一人が密室で惨殺死体となって発見されるが、それは連続殺人の幕開けに過ぎなかった。――たった一時間半で世界は一変した。究極の絶望の淵で、探偵たちは生き残り謎を解き明かせるのか?! 予測不可能な奇想と破格の謎解きが見事に融合する、第27回鮎川哲也賞受賞作。 解説=有栖川有栖

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飼い主一家に虐げられ、辛い日々を過ごすスピッツ犬のヒメは、流星群の夜、庭に落ちた不思議な石を見つける。美しく甘いその石を舐めた彼女は、なんと人間の言葉を話せるようになる。「わたしはきっと、世界で一番、賢い犬」ヒメは言葉巧みに、家族を思うままに操り始める...。一方、動物の殺処分を担当する施設で働く獣医師の小高は、犬たちの変化に気づく。まるで「クチコミ」で、自分たちの死を知ったかのように、態度を変える犬たち。そして...。二つの物語が重なるとき、前代未聞の、犬と人のサバイバルゲームが始まる。

わんこにやさしくしたくなるホラー
これかな、て感じました ― ぶるー
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子供を産む人生、産まない人生。37歳で新しい世界に飛び込んだすーちゃんの、今日この頃。

都会の喧騒は寂しさを紛らわせてくれるけど、根本的な解決にはならない。

行動力のある人は沢山いるから、比べるとつい自分を責めてしまう。

そして、結局は「指先から始まる何か」に期待する。ただそれは家でもできる。

帰らない理由を作るのは難しい。
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最強の殺し屋は――恐妻家。 殺し屋シリーズ最新作!

殺し屋である主人公が見ている景色、日常、悲しさなどが当てはまっています。
エレファントカシマシさんのカッコ良さ、ハードボイルドさが、主人公にもあって、聞きながら読むと、スッと物語の中に入ったような感覚になります。
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「愛のひと」は、時に「哀のひと」になる運命も受け入れている。
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近所に住む「むらさきのスカートの女」と呼ばれる女性のことが、気になって仕方のない“わたし”は、彼女と「ともだち」になるために、自分と同じ職場で彼女が働きだすよう誘導する。『あひる』、『星の子』が芥川賞候補となった話題の著者による待望の新作中篇。

日常の中に潜む狂気みたいなものを見た気がしました。決して派手ではないけれど、静かに、そして自己愛と相手への愛が交差する少しばかりの不気味さ。
むらさきスカートの女はそこまで狂気ではない。
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「人生とは和風の朝ごはんみたいなものなのよ」小柳奈ノ花は「人生とは~」が口癖のちょっとおませな女の子。ある日、彼女は草むらで一匹の猫に出会う。そしてその出会いは、とても格好いい“アバズレさん”、手首に傷がある“南さん”といった、様々な過去を持つ女性たちとの不思議な出会いに繋がっていき―。大ベストセラー青春小説『君の膵臓をたべたい』の住野よるが贈る、幸せを探す物語。

大事なのは「今」をどう生きるかだ。人生には色々な分岐点はあるかもしれない。それも「今」の集積。
「また、同じ夢を見ていた」、そう呟いて目覚めたときに窓から光が差していればいい。幸せとは、次の「今」が楽しみであることだ。
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読書界の話題をさらった芥川賞候補作「あひる」を含む、著者の第二作品集。

「アヒルGOD」。これを大袈裟だと笑うなかれ。実は無意識のうちに、あひるを神にまでしてしまった夫婦の物語がある。
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人物たちが交差しそうで交差しない。どこか歯痒く思いながら、熊本くんと水沢先生の再会は圧倒的カタルシスとなる。それは「今夜だけ」の出来事。
そしてラスト、語り手であるみのりが流した涙。
今夜だけ、これまでの悲しみとどうしようもなさを悼み、「今夜だけ」泣く。
作中でてくる小説や音楽たち同様に、この一曲は「熊本くんの本棚』の読者ににとって決定的に突き刺さると思う。
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