僕は捨て子だ。その証拠に母さんは僕にへその緒を見せてくれない。代わりに卵の殻を見せて、僕を卵で産んだなんて言う。それでも、母さんは誰よりも僕を愛してくれる。「親子」の強く確かな絆を描く表題作。家庭の事情から、二人きりで暮らすことになった異母姉弟。初めて会う二人はぎくしゃくしていたが、やがて心を触れ合わせていく(「7’s blood」)。優しい気持ちになれる感動の作品集。

本を読み終えたあととこの曲を聴いたあとにすぐ頭に浮かんだのが自分の母でした。

大学生になり一人暮らしをしている友達を見て、中高6年間、そして今でも朝早く起きて昼ごはんの弁当を毎日作ってくれ、洗濯や掃除もしてくれる母の偉大さに最近やっと気付きました。
弁当が地味だとか献立増やしてとか言っていた15歳の自分をタイムマシンに乗って叱りに行きたい(笑)

受け取れきれないほどの愛情を注いでくれる母はかけがえのない存在です。
すぐ不機嫌になったり好きじゃないところもあるけど、親孝行をしないとなと思いました。
普段は恥ずかしくて感謝は伝えられないけど、結婚式のスピーチでは泣いてもらえるようにがんばりたいと思います。
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「実の父親に言うのはおかしいけど、やっぱりはじめましてで、いいんだよね?」そこそこ売れている引きこもりの作家・加賀野の元へ、生まれてから一度も会ったことのない25歳の息子・智が突然訪ねてきた。月十万円の養育費を振込むと、息子の写真が一枚届く。それが唯一の関わりだった二人。真意を測りかね戸惑う加賀野だが、「しばらく住ませて」と言う智に押し切られ、初対面の息子と同居生活を送ることに―。孤独に慣れ切った世間知らずな父と、近所付き合いも完璧にこなす健やかすぎる息子、血のつながりしかない二人は家族になれるのか?その「答え」を知るとき、温かく優しい涙が溢れ出す。笑って泣ける父と子の再生の物語。

暗い話を書く孤独な小説家が初めて息子と出会い、小説的な非現実世界から現実世界の手触りを知る。

「現実の世界は小説よりずっと善意に満ちている」という息子の言葉が印象的だ。

自分の内面と向き合うことに長けている人は一歩外に踏み出せば、きっと内的世界もぐっと豊かになる。

息子との日々を通して、世界にハローと挨拶をする突き抜ける明るさがこの曲とシンクロする。

"いつかあなたに出会う未来 Hello Hello"
"いつかあの日を超える未来 Hello Hello"

親子が出会う前から、実はこの曲は鳴っていたのかもしれない。

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元OLが営業の仕事で鍛えた話術を活かし、ルイーズ吉田という名前の占い師に転身。ショッピングセンターの片隅で、悩みを抱える人の背中を押す。父と母のどちらを選ぶべき?という小学生男子や、占いが何度外れても訪れる女子高生、物事のおしまいが見えるという青年...。じんわり優しく温かい著者の世界が詰まった一冊。

「ひとりじゃない喜び
なにはなくとも それで良しとしようか」この歌詞がぴったりだと思う。
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血の繋がらない親の間をリレーされ、四回も名字が変わった森宮優子、十七歳。だが、彼女はいつも愛されていた。身近な人が愛おしくなる、著者会心の感動作。

帯にある「家族よりも大切な家族」
血の繋がりがあるからこその時間を超えた愛
受け入れ側にいてただ見守る愛
旅立つ場所と戻ってくる場所を作る覚悟を決めた愛
それぞれの父親の愛に涙が止まりませんでした
♪ただ幸せが一日でも多く側にありますように♪
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血の繋がらない親の間をリレーされ、四回も名字が変わった森宮優子、十七歳。だが、彼女はいつも愛されていた。身近な人が愛おしくなる、著者会心の感動作。

この小説に登場します。結婚式で使用される曲ですが、出会えることが幸せなのが、恋人や夫婦だけでないという言葉がまさしく小説全体に言えることだと感じました。
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兄の死以来、人が死ぬ小説ばかりを読んで過ごす亮太。けれど高校最後の体育祭をきっかけに付き合い始めた天真爛漫な小春と過ごすうち、亮太の時間が動きはじめる。やがて家族となった二人。毎日一緒に美味しいごはんを食べ、幸せな未来を思い描いた矢先、小春の身に異変が。「神様は乗り越えられる試練しか与えない」亮太は小春を励ますが...。泣いて笑って温かい、優しい恋の物語。

兄の死でたそがれていた主人公が、人との出会でだんだん立ち直る話です。好きなスピッツの曲にしました。(*´ω`*)
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血の繋がらない親の間をリレーされ、四回も名字が変わった森宮優子、十七歳。だが、彼女はいつも愛されていた。身近な人が愛おしくなる、著者会心の感動作。

羨ましくなるほど大きな愛情に溢れた暖かい家族愛に、コブクロのハーモニーがマッチする
- バンビ(伴 正行)
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元OLが営業の仕事で鍛えた話術を活かし、ルイーズ吉田という名前の占い師に転身。ショッピングセンターの片隅で、悩みを抱える人の背中を押す。父と母のどちらを選ぶべき?という小学生男子や、占いが何度外れても訪れる女子高生、物事のおしまいが見えるという青年...。じんわり優しく温かい著者の世界が詰まった一冊。

一本気なんだけど軽くてつい笑ってしまうような歌詞とテンポのいい曲調が「なんとなくそれらしいものにたどり着けそうな気がする」という本の終わりのすがすがしさと合っていて選びました。
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血の繋がらない親の間をリレーされ、四回も名字が変わった森宮優子、十七歳。だが、彼女はいつも愛されていた。身近な人が愛おしくなる、著者会心の感動作。

2番の歌詞の「血の色、形も違うけれど いつまでも側にいることができたらいいだろうな」がこの本のテーマとしてピッタリだと思いました。
血の繋がりがないけれどそこに相手を思いやる愛があれば家族になれるんだろうなと思いました。
また、本を読んでて、ご飯を食べるシーンがどれも素敵した!
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血の繋がらない親の間をリレーされ、四回も名字が変わった森宮優子、十七歳。だが、彼女はいつも愛されていた。身近な人が愛おしくなる、著者会心の感動作。

この曲を聞きながら森宮さんが「優子ちゃんの故郷はここだよ」と言うシーンがすごく素敵でした。血が繋がっていなくても互いに互いを想っていれば家族なんだろうなぁと思います。
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兄の死以来、人が死ぬ小説ばかりを読んで過ごす亮太。けれど高校最後の体育祭をきっかけに付き合い始めた天真爛漫な小春と過ごすうち、亮太の時間が動きはじめる。やがて家族となった二人。毎日一緒に美味しいごはんを食べ、幸せな未来を思い描いた矢先、小春の身に異変が。「神様は乗り越えられる試練しか与えない」亮太は小春を励ますが...。泣いて笑って温かい、優しい恋の物語。

彼女と彼氏 視点は逆だけど、元カノ 小春に未練たらたらで忘れられない主人公の様子にぴったしだなと思いました。曲のメロディーもこの作品の雰囲気にマッチしているなと。
かなりいい曲なので聴いてみてほしいです!
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元OLが営業の仕事で鍛えた話術を活かし、ルイーズ吉田という名前の占い師に転身。ショッピングセンターの片隅で、悩みを抱える人の背中を押す。父と母のどちらを選ぶべき?という小学生男子や、占いが何度外れても訪れる女子高生、物事のおしまいが見えるという青年...。じんわり優しく温かい著者の世界が詰まった一冊。

こんなにも感覚的に無意識にフッと笑ってしまう本は初めて出会いました!ほっこりするストーリーがかなりお気に入りです。選曲理由は雰囲気でなんとなくなのですが、「君と出会った奇跡」「ずっとそばで笑っていてほしい」という歌詞がマッチしているのかな…と笑
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血の繋がらない親の間をリレーされ、四回も名字が変わった森宮優子、十七歳。だが、彼女はいつも愛されていた。身近な人が愛おしくなる、著者会心の感動作。

「ガラクタだったはずの今日が ふたりなら 宝物になる」
「ここにある幸せに 気づいたから」

森宮さんの優子への愛情を歌詞にしたような曲だと思います。
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元OLが営業の仕事で鍛えた話術を活かし、ルイーズ吉田という名前の占い師に転身。ショッピングセンターの片隅で、悩みを抱える人の背中を押す。父と母のどちらを選ぶべき?という小学生男子や、占いが何度外れても訪れる女子高生、物事のおしまいが見えるという青年...。じんわり優しく温かい著者の世界が詰まった一冊。

本の表紙含め雰囲気が似てる曲
ルイーザに占ってもらった人はみんな笑顔で帰っていく
占ってもらった人の帰りにはsmileのようなポップで軽快なサウンドがBGMで流れているような気がしました。
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兄の死以来、人が死ぬ小説ばかりを読んで過ごす亮太。けれど高校最後の体育祭をきっかけに付き合い始めた天真爛漫な小春と過ごすうち、亮太の時間が動きはじめる。やがて家族となった二人。毎日一緒に美味しいごはんを食べ、幸せな未来を思い描いた矢先、小春の身に異変が。「神様は乗り越えられる試練しか与えない」亮太は小春を励ますが...。泣いて笑って温かい、優しい恋の物語。

歌の中の、灯台の灯りを見ながら、今の僕は君を正しく導いてるかな?と考える僕が、太陽のようではないけど、夜の海の向こうを強く優しく照らす主人公に重なった。
僕らのごはんは明日で待ってる…
それは、当たり前なことではない。
「あって当然と思ってたことも 実は奇跡で」の歌詞を思い出す。
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血の繋がらない親の間をリレーされ、四回も名字が変わった森宮優子、十七歳。だが、彼女はいつも愛されていた。身近な人が愛おしくなる、著者会心の感動作。

食べ物を美味しそうに食べる人に悪い人はいない。瀬尾さんの物語には、美味しい食べ物が登場する。それも手作り感満載だ。

血が繋がっていなくとも、立派な家族だ。食べ物を用意してくれてたわいのない会話を送る毎日。

二人の気遣いや思いやりに、血の隔たりは見当たらない。むしろ血の繋がった家族よりも立派な家族を作ろうと励んでいる。

愛情たっぷりのカツ丼に、
あっさりとした夜食のうどん。
つるつると喉を滑るそうめん。
ニラとニンニクがスパイシーな餃子。
甘いアップルパイを頬張って。
ほら、口福な日々は続く。

「あなたの娘で、幸せでした」
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血の繋がらない親の間をリレーされ、四回も名字が変わった森宮優子、十七歳。だが、彼女はいつも愛されていた。身近な人が愛おしくなる、著者会心の感動作。

血の繋がらない親たちとの暮らしを子の目線から描いている話であるが、僕はこの話の本当の主人公は森宮さんをはじめとする親たちだと思っている。

主人公の女の子は方程式の変数xみたいなもので、彼女の目線や心情が存在することで、それに関わる人たちの心情もなぜか伝わりやすくなるという不思議な構造。

まさにバトンの目線から語ることで、リレー走者全員分のドラマが伝わってくる。

親本人の目線でずっと語る以上の感動が生まれている。

一番感動したのは、森宮さんの優子に対する自然体かつ懐の大きな愛の在り方だ。
未来が2つにしてくれた優子の帰る場所を最後まで守り続けてくれた彼が、次にバトンを回すときの晴れやかさと重みは、特に大きな事件も起きない日常のシーンを丁寧に描きつづけたからこそ沁みてくる。

家族というのは、何かが起きたときのヒーローというより、何も起きない日常を守ってくれる存在なのだと気づかされた。

主題歌はさだまさし『奇跡〜大きな愛のように〜』。
森宮さんの心にずっとあった優子への思いはこの曲が歌ってくれている。

"僕は神様でないから 本当の愛は多分知らない
けれどあなたを想う心なら 神様に負けない"

"どんなにせつなくても 必ず明日は来る
ながいながい坂道をのぼるのは あなた独りじゃない"

この小説で、強烈な悲劇や大逆転劇は起こらないかもしれない。
刺激が足りないと思う人もいるかもしれない。
しかし、それこそ、彼女がたくさんの大きな愛に守られてきた一番の証なのだ。
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正体不明、明らかに年下。なのに「お兄ちゃん」!?結婚を控えた私の前に現れた謎の青年。その正体と目的は?人生で一番大切なことを教えてくれる、ウェディング・ストーリー。

「永遠の出会い」を支えたのは「一瞬の出会い」だった。縁とは不思議なものである。
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血の繋がらない親の間をリレーされ、四回も名字が変わった森宮優子、十七歳。だが、彼女はいつも愛されていた。身近な人が愛おしくなる、著者会心の感動作。

もう会えないけれど、どこかの街角で幸せに。あの頃みたいに笑っていてほしい。「見切り発車で始めた」「返事の要らない手紙」といったフレーズが、かつて突然家族になり、そして離れていった人々の姿に重なりました。
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血の繋がらない親の間をリレーされ、四回も名字が変わった森宮優子、十七歳。だが、彼女はいつも愛されていた。身近な人が愛おしくなる、著者会心の感動作。

親達の優子ちゃんへの気持ち、特に血の繋がりのない最後の親 森宮さんの強い愛を表現しているなと。
"下手くそでも不器用でも君を想う気持ちは誰にも負けない"
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