ある日、高校生の僕は病院で一冊の文庫本を拾う。タイトルは「共病文庫」。それは、クラスメイトである山内桜良が密かに綴っていた日記帳だった。そこには、彼女の余命が膵臓の病気により、もういくばくもないと書かれていて——。読後、きっとこのタイトルに涙する。デビュー作にして2016年本屋大賞・堂々の第2位、75万部突破のベストセラー待望の文庫化!

主人公の名前をみて、
タイトルが花の名前になるわけだ、と。

物語の内容がとてもドストレートに出ている。

この本を読みたくてというより、Mr.Childrenの曲を知りたくて読んだ感じ...笑
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39歳のマキは、市井の人々の中で、誰かの「代役」を演ずる役者。ワケあり葬儀での死体役、多忙なセレブ社長の子息の母親役、夫の親戚との付き合いを厭う新妻役など、役柄は多岐にわたる。依頼人たちの身勝手さに苛立ちながらも、プロとして淡々と仕事をこなす日々。ある日、ニセの依頼をしてきた謎の男・モンゾウに、無理やり弟子入りされて...。第23回小説すばる新人賞受賞作。

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やっと一息つけるねって思ったのもつかの間また僕は走り出す♪

「夢をかなえて嬉しい」より、
かなえた瞬間夢は消えてしまう…というエピソードが衝撃で、この本で一番印象的だった。
まぁ、柔道をきわめた途端慶應への受験勉強を始めた人だからね…

やっぱり、山口さんは本当にずっと走り続けているイメージ。
考えるけど、行動せずに考えるだけ、はないな…

向こうで手招くのは宝島などじゃなくー♪
人懐っこくて優しくて暖かな誰かの微笑み♪
「宝島」…「だれかが」いいって言っているものではなくて、
「自分が」大事にしたいもの…

自分思考は、走りながらみえてくるもの。

観覧車に乗っかった時に目にしたのは果てなく広がる世界♪
そこで僕は手に入れたんだ
遮るもののない果てなく広がる世界♪

日本にとどまらず、バングラデシュ、ネパールで生活したから見えること、外れるフィルターはあるよなぁと…
ちょっと自分で自分の世界の「果て」を決めた気がした…

※※前作3冊、「裸でも生きる」を読んでから、この本を手にとることを推奨します。
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「わたし、定時で帰ります。」で話題騒然!今を生きる女性たちへの応援歌。

利口なふり利口なふり利口なふりをするが
やがて矛盾を知り苦悩したり試行錯誤する♪

「結婚」「出産」「妹ができる」云々おめでたいとされることにたいして
喜びの以外の気持ちを出しづらい…

「今までの自分が一度死ぬ」が、
短編集の共通ワード。
結婚して「私は幸せ」と頭でおもっても、
矛盾がみえて、モヤモヤする感じ。
最後のサビみたい。
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「ちゃんと生きて!」死ぬと分かっている者にできるのは残された者への思いやりだった。

「もし僕がこの世から巣立っていっても 君のなかで僕は生き続けるだろう」

タイトルから物語の内容はお察しを。
なんとなくこのフレーズが似合いそうな歌だなーと。
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「働き方」よりも「稼ぎ方」改革を! 安倍政権が推し進める「働き方改革」。長時間労働の是正、雇用の流動化、正規・非正規の格差解消などをかかげながらも、今までその改革の「副作用」については十分な説明がなされてこなかったのではないだろうか。そして、低成長社会、労働力人口の減少など状況が変動する中で、日本はどのようなビジョンを持ち、私たちは理想と現実のはざまでどのように働き方を考えていけばよいのか。「労働・雇用」「教育・育児」の専門家二人が未来に絶望しないための「働き方改革」を考察していく、刺激的な対談。

秩序のない現代にドロップキック♪
なんて20年前からうたわれているけれど。

「働き方改革」で浮き彫りになったのは、昭和的価値観。
「成長」が前提。
「長時間労働を個人の努力だけにとどめるな」と、本当に精神論がすきな国だよな…
大手の正社員が守られて非正規や下請けに皺寄せになりそうだなぁ。

ガンバり屋さん報われないけど♪
ってね。

この本に指摘されたように
「残業が減らないのは、労働者が真面目で責任感が強い」ってすごく贅沢な悩みではないか、日本??

知識と教養と名刺を武器にあなたが支える明日のニッポン♪


教育レベルもなんだかんだ高めだし。

「少子化はそもそもなぜ問題なのか?社会を回していくのに必要な人数は?」という問いのたてかたがよかった。
「働き方改革」を通じて、前提を疑い、目指す場所はどこか?と言語化し続けたい。
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小学校を卒業して28年。花山町商店街でコンビニ店長をつとめるハチベエ、母校の中学の社会科の先生になった独身のハカセ、就職した会社が倒産して職探し中のモーちゃん。いまいちパッとしない不惑の三人に、あの怪盗Xが再び挑戦してきた。三人は挑戦を受けるのか...?

「空き地の隅に組み立てた 秘密の基地へ走って行く」
「何か大きなことをしでかしたくてウズウズしている」
こんなコドモノセカイがふさわしいのは、ズッコケ三人組だ!

ほかにも少年めいた物語はたくさんあるけれど、
「心の隅に隠してる重い荷物は消せないから」
楽しいばかりじゃない、こどもをこども扱いせず、闇もきちんと描いている那須先生の物語に、この歌をあてはめたかった!

どの話にも似合うけど、「あの頃のように笑えない日が」来てしまった三人組。
それでも三人組が集まると、大きなことをしでかしたくて、秘密基地で何か企んでいそうな雰囲気があり...
大人になっても、心が秘密基地に向かってしまう、中年組第一弾にしてみた。

「あいつは口が軽いから」はハチベエだよね笑
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『女子をこじらせて』から5年。対談集『だって、女子だもん!!』から4年。 『女子をこじらせて』の雨宮ま...

「End of the day 少しも前に進んでない」も
帯の「泣きそうなほど努力してるのに、なんにもうまくいかないんですけど!?」が重なった。
「もっともっと輝ける日は来る きっと来る」で、桜井さん独特の、上手な「きっと」の使い方。
「絶対」って変に言い切らないところが、雨宮さんと重なった。
「今日もマイナスからのスタートを切る」で、お悩み相談に来る自己肯定感低めな頑張りやさんみたい。

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不良債権を抱え瀕死状態にある企業の株や債券を買い叩き、手中に収めた企業を再生し莫大な利益をあげる、それがバルチャー(ハゲタカ)・ビジネスだ。ニューヨークの投資ファンド運営会社社長・鷲津政彦は、不景気に苦しむ日本に舞い戻り、強烈な妨害や反発を受けながらも、次々と企業買収の成果を上げていった。

【主題歌から本へ】SINGLES...お一人様より孤独な、お一人様「たち」。

SINGLEじゃなくて、SINGLE「S」
別れてお一人様になったのに、お二人様の残像が消えない歌で、
タイトルと絡めて、衝撃をうけた歌。

で、なんでバリバリ企業買収するドラマとタイアップされたんだ?と原作小説をよむ。
アル中の配偶者を支える夫婦、あぁずっとお一人様たちで来たツケなんだなとか。
別れたパートナー、同僚、かつての切ない思い出...見方によっては、至るところで、「お一人様」たちが見受けられる。

コテコテにセンチメンタルなラブソングとタイアップすると、
ガツガツした経済小説も、少し情緒的に楽しめそう。笑
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消耗しがちな都会暮らしを応援する365の極私的考察、もしくは女子的ライフハック。

「もういいやもういいや疲れはてちまった」ときに、聴きたくなるし、読みたくなる本。

「辛いけどもう少し頑張ろう」というやわらかい歌と、
はあちゅうの「これまで合コンに費やした時間を時給換算なう」「そもそも合コンに来る男が嫌い」と、バッサリした表現と全然ちがう雰囲気!

でも疲れているときには、この「バッサリ」が心地よくて、日常のイライラモヤモヤを言語化するのがうまいんだと思う。

「親友との約束もキャンセルして部屋でナイターを見よう」
「二羽のインコを飼う」と、妙に日常生活のリアリティーがある歌。
どちらも日常のあるある、をうまく言葉にしているなーと。

(合コンに「最近じゃグラマーな娘に滅法弱い 男ってこんなもんさ」って男がきたら、私は時給どころか人生の残り時間を換算するだろう。)

はーきょうも頑張って生きた!
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昔から「失敗は成功のもと」と言いますが、成功へと導くやり方は誰も教えてくれませんでした。しかし、この「レジリエンス」を身につけると、失敗から立ち直り、学びを得て、新しいチャレンジや困難を乗り越えていく強力な力を得ることができます。私たちは、苦手なこと、難しいこと、失敗しそうなことに対して「無理!」と言いがち。そこにリスクばかりが見えたり、失敗することへの嫌悪感や羞恥心があるからです。「レジリエンス」は、失敗を成長の糧にして成功へと導く力。失敗することへの恐怖心や苦手意識を消し、一歩前に踏み出す力のこと。近年、欧米の大学を中心に研究がなされており、逆境や困難に対してのたくましさとして、各方面から注目を集めている。本書は、その「レジリエンス」について解説、さらに「レジリエンス」を身につけるための7つの技術を紹介する一冊。

「レジリエンス」とは、ストレスを受けてもまた回復する・立ち上がる力のこと。

特に響いたのは、「どん底から再起するストーリーを思い浮かべる」ところ!
2番のサビが浮かんだ!

♪「できないことはない」
「どこへだってゆける」
「つまずいてもまた立ち上がれる」
いわゆるそんな希望を 勘違いを 嘘を
IDカードに記していこう♪

もちろん、夢物語だろう、都合よくいかないだろう…と疑いたくもなるけど。
「再起ストーリー」をリアルに思い浮かべるほど、力が湧きそう。

日常の中のfantasyへと♪
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生真面目な千代田区が思い出すビートルズが皇居を歩いた日のこと、洒落者の港区が語る魅力的な若者たち、文学を愛する杉並区が明かすある女性との出会い...23区23様のドラマチックなストーリーが踊りだす。今すぐ東京を歩きたくなる、ユーモアと機知に溢れた傑作小説集。

東京23区を擬人化して、街の雰囲気や「思い出」を語らせる小説。

「東京は後戻りしない」
「思い出がいっぱい詰まった景色だって また破壊されるから」
と、とても変化が激しい街を表しているし、
擬人化された語り手が、まさに
「それでも匂いと共に記憶してる
遺伝子に刻み込まれてく」感じ。
この胸に大切な場所がある、はず。
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この世に、くだらないものなんて、ない。 僕がミドリムシと歩んできたこの10年のストーリーで伝えたいことは、このことだけなんです――。 2012年12月に東証マザーズ上場を果たす、東大発のバイオベンチャー、ユーグレナ。 その創業者である出雲充氏が、起業までの7年間と、起業してからの7年間を、初めて語る! ■ミドリムシに秘められた可能性 ――世界初の快挙「ミドリムシの屋外大量培養」は、なぜ夢の技術なのか? 「ミドリムシ(学名ユーグレナ)」。 この動物と植物の両方の特徴を併せ持つ「ハイブリッド」ともいうべきこの微生物は、 なんと59種類もの栄養素を生み出し、 光合成により二酸化炭素を吸収し、 しかも「バイオ燃料」を取り出すこともできます。 つまり、「食糧・栄養問題」「地球温暖化問題」そして「エネルギー問題」という世界を悩ませる大問題を一気に解決する生物なのだ。 そんなミドリムシの大量培養を世界で初めて確立したのが、 東大発のバイオベンチャー、ユーグレナなんです。 ■初めて語られる起業ストーリー ――全世界注目の起業家が乗り越えてきた試練とは? 2012年、出雲氏は、世界経済フォーラム(ダボス会議)で「ヤンググローバルリーダーズ」、 ジャパンベンチャーアワード「経済産業大臣賞」を受賞するなど、 全世界から注目を集める起業家のひとり。 バングラデシュで栄養問題に出会ってしまうところから始まる本書では、 ミドリムシ、そして頼れる仲間との出会い、 迷いのなか起業に踏み切ったこと、 テクノロジーを継承しブレイクスルーしたこと、 次から次へと現れる巨大な試練にどうやって立ち向かったか......など、 今まで語られることのなかった起業ストーリーが明らかにされます。 ■だから、くだらないものなんて、ない。 ――いま目の前にある小さな可能性に目を向けよう! ミドリムシという小さな生物の可能性を何とか引き出して、世界中に伝えよう――。 10年にわたって向き合ってきた出雲氏であればこその、、 「いま自分が取り組んでいる小さな仕事に、世界を変える大きな意味がある」 というメッセージに、心震えます。 ミドリムシから取り出したジェット燃料で、飛行機が飛ぶ日がもうすぐやってくるかもしれません。

世界を救うために、ミドリムシ大量培養を行った起業家。
「フラスコの中飛び込んで どんな化学変化を起こすか
もう一度ゆすってみよう」
と、なんだか培養している雰囲気のフレーズが似合った(笑

「『甘い夢』だと誰かがほざいてたって
虎視眈眈と準備をしてきた僕だから」と、
諦めない姿勢もかっこよかったー!
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短編小説の名手8人が描く「惑う時」。大崎梢/加納朋子/今野敏/永嶋恵美/法月綸太郎/松尾由美/光原百合/矢崎存美

矢崎存美『最後の望み』という短編集にかけた歌。
>どんな場面でも 僕の絵には
必ず君が描かれていて

もっともっと、大切な我が子のことを覚えておくんだ...という気持ち。
またその娘さんもちょうど絵を描くし...。

一方でどれだけ描いても色褪せてしまうこともわかっているから、物悲しい歌なんだが。
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Twitterフォロワー数21万超!(2022年2月時点) 可愛すぎる憎めない嘘でほっこり。

♪口がすべって君を怒らせた
でも間違ってないから謝りたくなかった♪
さて、怒らせたのは誰だろう?
「ぬんぬーんイェーイ!?」と公園でシャウトして、うさぎを怒らせたぬんちゃん?
「うるさい!」「迷惑」とボロクソに言ったうさぎちゃん?

「僕らは許し合う力も持って産まれてるよ」
と、最後は仲直り!ぬん!
それがカワウソと、ウサギのいいところ笑
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この本のあらすじは準備中です。Amazonで読むこともできます。

積み上げてまた叩き壊してー♪
今僕の立っている居場所をー♪
憎みながら、呪いながら、嫌いながら...愛していく

破壊と創造の歌!

彼らの歌への思い入れ、
エピソードを読んで
今いる場所にとどまりたくないと
最上のものを作ろうと伝わる一冊
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この世界には、人間の世界とは別に、もう1つの世界がある。バケモノの世界だ。ある日、ひとりぼっちの少年がバケモノ界“渋天街”に迷い込み、バケモノ・熊徹の弟子となって、九太という名前を授けられる。奇妙な師弟関係の2人はことあるごとにぶつかり合う。だが、修行と冒険の日々を重ねるうち、次第に絆が芽生え、ともに成長する。まるで本当の親子のように―。細田守監督が書き下ろす原作小説!

子ども向けと侮るなかれ、「スタオバにふさわしい、自我の破壊と再生」がしっかり描かれた面白い本!

母が亡くなり、親戚に引き取られそうになった少年。
しかしその環境が息苦しくて、街を歩いていたら、バケモノの世界に迷い込み、熊徹というバケモノの弟子になることに。

1番の歌詞は、熊徹のことだろうな。
「師匠と弟子」に限らないけれど、「育てる」はずが、自分が「育てられる」というか。
「ひとりで強くなった」熊徹はまさに「肥大したモンスター」にみえた。

肥大したモンスターは、熊徹以外のバケモノでもあり、主人公でもあり…みんなの肥大した自我に銃弾を打つイメージで読み進めていくと、面白い。

ラストシーンは2番の歌詞のイメージどおり!
ミスチルは2番に大事なことをもってくるというからな。
スタオバが好きなら読んで損はしない1冊。
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27年間兄だと信じていた男は、本当の兄ではないのではないか―。全盲の男・村上和久は、兄の正体に迫るべく真相を追う。

中国人残留孤児の兄が、実はなりすましでないか?と疑う主人公。

大切にしてたものが
ある日急にニセモンだと明かされても...!?

「この手が掴んだものはー」
それぞれのラストを重ねてみてほしい。
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佐和子の家族はちょっとヘン。父を辞めると宣言した父、家出中なのに料理を届けに来る母、元天才児の兄。そして佐和子には、心の中で次第にその存在が大きくなるボーイフレンド大浦君がいて...。それぞれ切なさを抱えながら、つながり合い再生していく家族の姿を温かく描く。吉川英治文学新人賞受賞作。

【主題歌から本へ】
Mr.Childrenの主題歌がつかわれた映画...の原作小説を。

読み終えたあと、
「進もう君のいない道の上へ」という最後のフレーズが、きちんと似合う(?)小説だなぁと。
やわらかい文章だけど、大人になっても響くところがあり...
でも、多感な時期によみたかったな。
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横溝正史生誕120年記念復刊! 横溝正史の異色傑作!

1960年代、週刊誌掲載時はХХの中の女で統一した短編集。窃盗、失恋、浮気…金田一の行くところ事件あり。麗人復刊!
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