うぐはら 辻村深月 オーダーメイド殺人クラブ (集英社文庫) あらすじを読む クラスで上位の「リア充」女子グループに属する中学二年生の小林アン。死や猟奇的なものに惹かれる心を隠し、些細なことで激変する友達との関係に悩んでいる。家や教室に苛立ちと絶望を感じるアンは、冴えない「昆虫系」だが自分と似た美意識を感じる同級生の男子・徳川に、自分自身の殺害を依頼する。二人が「作る」事件の結末は―。少年少女の痛切な心理を直木賞作家が丹念に描く、青春小説。 みきとP 小夜子 feat.松下(カバー) 不安定がゆえに死を望む。 中二病と一言で括ることは簡単だが、 そう簡単に言いきれないもどかしさがある。 心の葛藤、どす黒い死への渇望。 人間であることを辞めたい人間の、愛情と静かな狂気。 登場人物も、読者も、 ともに狂ってしまうことを止められない。 なぜだろう。 どうしてこんなにも彼らが愛しいのだろうか。 世間的に良いことなんて、何もしていないのに。 1 0 0件のコメント 送信 シェア