沢村浩輔
北半球の南十字星 (ミステリ・フロンティア)
“王国”周辺の海域を荒らし回る海賊連合“南十字星”の首魁アルバート・リスターが、海賊退治で勇名を馳せる海軍提督バロウズ卿を誘拐した。そこで海軍諜報部のマクミラン少佐は、剣の名手であるアラン・クリフォード大尉に“南十字星”の潜入を命じる。マクミランがアランの相棒として選んだのは、かつての名優で大酒飲みのダニエル・ソープ。底知れなさと適当さを併せ持つソープに振り回されながらも、アランは剣の腕と運を絡みに“南十字星”への接近を試みる。だが、彼を待ち受けていたのは、大海賊が遺した幻の財宝捜しと孤島で起きる連続殺人だった!スティーヴンスン『宝島』に胸を躍らせたすべての大人に贈る、愛すべき海洋冒険ミステリ。