酒井順子
女を観る歌舞伎 (文春文庫)
初めての男が忘れられず、遊女に身を落とすお姫様「桜姫東文章」。主君の子を守るために、息子を身代わりにする乳母「伽羅先代萩」。ほかの男に嫁ぐくらいなら死を選ぶ深窓の令嬢「妹背山婦女庭訓」。親のために吉原に身を売ろうとする町娘「文七元結」。突き抜けた愛、燃え盛る恨み、常軌を逸した忠誠心―歌舞伎の女は、みんな必死。
初めての男が忘れられず、遊女に身を落とすお姫様「桜姫東文章」。主君の子を守るために、息子を身代わりにする乳母「伽羅先代萩」。ほかの男に嫁ぐくらいなら死を選ぶ深窓の令嬢「妹背山婦女庭訓」。親のために吉原に身を売ろうとする町娘「文七元結」。突き抜けた愛、燃え盛る恨み、常軌を逸した忠誠心―歌舞伎の女は、みんな必死。