青木直人

日朝正常化の密約(祥伝社新書)

拉致問題の再調査が始まり、あわせて「日朝正常化」が注目を浴びているが、その実態を国民はどこまで知っているだろうか。小泉訪朝の際に交わされた「日朝平壌宣言」では、至れり尽くせりの援助が明記され、その総額は一兆円を超えると推定されている。しかもアンタイドローンであるため、日本企業が事業を受注できるとは限らない。そもそも北朝鮮がここにきて、日本に急接近してきたのはなぜか。そこからは、中国による経済侵略、事実上の属国化に対する北朝鮮の深い怨嗟と焦燥とが浮かび上がってくる。日本が焦る必要はまったくない。

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