眉村卓

駅にいた蛸 (双葉文庫)

意識の水面下に沈んでいる過去の記憶を、浮かびあがらせる薬があるという。50歳を越えたフリーライターの水原は、大学時代の友人から試供品をもらった。半信半疑で眠る前に薬を飲んだ水原の夢に出てきたのは、子供のころ住んでいた町にある駅舎の入口横の隅で、いつも自分を睨んでいた真っ赤な蛸だった。表題作ほか5編を収録した、初文庫化短編集。

意識の水面下に沈んでいる過去の記憶を、浮かびあがらせる薬があるという。50歳を越えたフリーライターの水原は、大学時代の友人から試供品をもらった。半信半疑で眠る前に薬を飲んだ水原の夢に出てきたのは、子供のころ住んでいた町にある駅舎の入口横の隅で、いつも自分を睨んでいた真っ赤な蛸だった。表題作ほか5編を収録した、初文庫化短編集。

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