明野照葉
砂の花 (祥伝社文庫)
「生きている。だけど...」十年連れ添った夫と別れ、会社も辞めた。そして、死のうと決意した浜田美砂の前に、二人の男が現われる。生への深い哀しみをたたえた桧山と、美砂の肉体を狂わせる左京という男。十カ月後、周囲の人々に美しい記憶だけを残してこの世を去るはずだった。ところが、美砂を死以上の恐怖のどん底に突き落とす思いがけないつまずきとは。
「生きている。だけど...」十年連れ添った夫と別れ、会社も辞めた。そして、死のうと決意した浜田美砂の前に、二人の男が現われる。生への深い哀しみをたたえた桧山と、美砂の肉体を狂わせる左京という男。十カ月後、周囲の人々に美しい記憶だけを残してこの世を去るはずだった。ところが、美砂を死以上の恐怖のどん底に突き落とす思いがけないつまずきとは。