明野照葉

海鳴 (文春文庫)

十五年前の出来事がきっかけで、歌手の夢を捨てたはずの女は、奇跡の歌声を持つ自らの娘に、再び夢の続きを見た。だが、娘のデビューと引き換えに封印したはずの過去を紐解いた代償が、やがて二人に迫る。思惑渦巻く芸能界と海に臨む鎌倉の料理宿を舞台に、心に空虚を抱えた女性の彷徨の行方を描く長編小説。

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