蛭田亜紗子
星とモノサシ (マーブルブックス)
好きな女の子と友人関係を続けるため、気持ちを殺し女装趣味を偽る男。束縛や依存が過剰な自分を持て余し、相手の気を引く嘘をつき続ける距離ナシ女。売れないバンドの追っかけを続け、遠く近い関係性にSEXで終止符を打つ女。ネットで10年間交流を続けるネッ友。会うことで関係を崩したくないバーチャル男女。近いけど、遠い。求めたいけど、求められたくない。測れない景色の中で誰もが悶えている。他者を渇望する欲求と、深入りしたくないという本音。愛の距離はどこまでも歯痒い。新鋭作家が他者との距離感をテーマに書き下ろす、最高傑作。