伊集院静

ツキコの月 (角川文庫)

月夜の光に照らされ、父と踊った情愛あふれるタンゴ。賀集ツキコはその時の父の言葉を胸に、凛として生きてきた―。父の突然の死、唯一の肉親、弟の眞一郎との強い絆、幾多の激しい恋、そして芝居との出会いと心血を注いだ舞台の世界...。タンゴが響き渡る20世紀初頭のブエノスアイレスから神戸、東京、そして満州へ―。日本人移民としてアルゼンチンに育ち、女優として輝き続けたツキコの半生を描いた傑作長編。

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