安達千夏

ちりかんすずらん (祥伝社文庫)

「血は繋がっていなくても、この家で女三人で暮らしていこう」板前だった父はよその女性と海外へ出奔、残された母と私に、祖母はそう提案した。それから七年、趣味に忙しい祖母、やり手経営者の母、結婚を控えた私―「おいしいものは、誰かと分かちあえば、二倍おいしくなる」東京の下町を舞台に、女三人の日常に巻き起こるささやかな事件。新しい家族のかたちを描いた物語。

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