葉室麟
山桜記 (文春文庫)
朝鮮出兵の前半、文禄の頃。一通の文箱が博多の津に打ち上げられた。それは半島に渡った夫を思う妻のものだった。興味を持った豊臣秀吉は女を名護屋に呼び寄せたが...(「汐の恋文」)。顧みられること稀な戦国の世の夫婦の姿に焦点をあて、「武」の背後に秘められた様々な情愛の光景を描いた傑作短編七作を収録。
朝鮮出兵の前半、文禄の頃。一通の文箱が博多の津に打ち上げられた。それは半島に渡った夫を思う妻のものだった。興味を持った豊臣秀吉は女を名護屋に呼び寄せたが...(「汐の恋文」)。顧みられること稀な戦国の世の夫婦の姿に焦点をあて、「武」の背後に秘められた様々な情愛の光景を描いた傑作短編七作を収録。