伊藤たかみ
雪の華 (ハルキ文庫)
川上優は、ある日街のなかで懐かしい「形」に出会う。それはもうこの世にはいない、京子の形と全く同じものだった。優は生まれつき特殊な感覚をもっていた。それは共感覚と呼ばれ、全ての匂いを視覚的に形として認識してしまうもので、指紋のように同じ「形」は存在しないはずだった。優が我を忘れて京子と同じ「形」を追いかけていくと、そこにいたのは高校時代の親友・霧島と見知らぬ女の子だった...新芥川賞作家が描く不思議で切ないラブストーリー。
川上優は、ある日街のなかで懐かしい「形」に出会う。それはもうこの世にはいない、京子の形と全く同じものだった。優は生まれつき特殊な感覚をもっていた。それは共感覚と呼ばれ、全ての匂いを視覚的に形として認識してしまうもので、指紋のように同じ「形」は存在しないはずだった。優が我を忘れて京子と同じ「形」を追いかけていくと、そこにいたのは高校時代の親友・霧島と見知らぬ女の子だった...新芥川賞作家が描く不思議で切ないラブストーリー。