堂場瞬一
蛮政の秋 (集英社文庫)
虚実入り乱れる情報社会を捉えた、渾身の長編!日本新報の新聞記者・南康祐のもとに届いた一通のメール。そこには大手IT企業「JPソフト」から民自党議員への献金を記したリストが添付されていた。「メディア規制法案」に関わる政界工作だと踏んだ南は真偽を確かめるため調査に乗り出すが、メールを送信したと思われる人間は姿を消していた。同じ頃、疑惑のリストを手に入れた政友党議員の富永卓生は、政権奪還の足がかりとして、予算委員会で民自党を追及する。それが大きな波乱の幕開けになるとは知らず...。