吉村達也

勝手に甦る記憶 (ハルキ文庫)

大学院生の島岡大樹は、京都で起きた中国要人爆殺テロの実行犯を事前に見ていた。だが強烈な衝撃で記憶が飛んだ。親中派の首相は、真相究明には手段を選ぶなと厳命。猛毒のサリンに類した新薬を投与し、神経伝達物質アセチルコリンを刺激する方法が採られた。その副作用は強烈だった。爆殺事件のみならず、無意識に封印していた過去が次々と復活。噴出する記憶の泉は止めようにも止まらない。そして大樹は、若い女の死体を埋める少年時代の自分を見た!大脳の森に隠された殺人事件の真相を探る驚愕のミステリー。

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