太田靖之

渡り医師犬童 (祥伝社文庫)

「いいから黙ってろ」犬童の剣幕、そして自在の技術に五年目の産科医神岡好乃は圧倒された。母子ともに危険な早期剥離の出産を無事成し遂げたのだ。だが医療事故すれすれの無謀なやり方に反感を覚える。存亡の危機にある市民病院に現れた助っ人のフリー医師犬童道也。この男は、救世主なのか?過酷な現代の産科の現場で、若き医師の成長を描いた医療サスペンスの傑作。

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