せきしろ

妄想道

光沢のある白い布が仰々しくかけられた、直径四十センチくらいの円いテーブル。その上にスプーンが一つ。なんの変哲もない、いわゆるテーブルスプーン。先割れでもなければ計量用でもないごく普通のスプーンがそこにあった―。廃墟ビルで開催中の「第一回妄想道大会」。前川はひょんなことからそこへ参加することになる。出場者は八人、一対一のトーナメント方式、一つのお題から何かを妄想し発表、より面白く興味深い妄想をした方が勝利できるのだが...。『去年ルノアールで』や『不戦勝』で「妄想文学」なる新ジャンルを切り開いた鬼才せきしろによる妄想エンタテインメントの決定版。

光沢のある白い布が仰々しくかけられた、直径四十センチくらいの円いテーブル。その上にスプーンが一つ。なんの変哲もない、いわゆるテーブルスプーン。先割れでもなければ計量用でもないごく普通のスプーンがそこにあった―。廃墟ビルで開催中の「第一回妄想道大会」。前川はひょんなことからそこへ参加することになる。出場者は八人、一対一のトーナメント方式、一つのお題から何かを妄想し発表、より面白く興味深い妄想をした方が勝利できるのだが...。『去年ルノアールで』や『不戦勝』で「妄想文学」なる新ジャンルを切り開いた鬼才せきしろによる妄想エンタテインメントの決定版。

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