川上未映子

発光地帯

ふと目覚め、大好きな少女漫画で一回きりの人生を思う深夜。情熱が空回りしたタイフェス。なぞの沈黙に耐え抜いた十五歳の初詣。記念切手をくれた友人へお礼の物まねを繰りだせば、「純愛における自死」について逡巡もする...日常の皮をむき、まったく新しい肌触りを味わう芥川賞・谷崎賞作家の日記的エッセイシリーズ第一弾。

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