樋口覚

グレン・グールドを聴く夏目漱石 (五柳叢書)

『草枕』の文章が放つリズム感、その音楽性に魅せられ、朗読するグールド。その息遣いをモチーフに著者は律動的な文体の創造について思考を深める。パウンドとエリオットの緊迫した推敲作業、さらに色彩、数詞、断章について。道草し、彷徨する漱石論序説。

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