二階堂黎人
僕らが愛した手塚治虫 (1) (小学館文庫)
講談社“手塚治虫漫画全集”創刊や長篇アニメ『100万年地球の旅バンダーブック』の制作など、非常に活動的だった70年代後半の手塚治虫の足跡をまとめる。手塚マンガ愛好家であり、手塚治虫ファンクラブの会長もつとめたミステリー作家の二階堂黎人が、自身のマンガ受容史を手塚治虫のマンガ家活動の様々と重ねる形で話をまとめる。1977年から78年の手塚治虫の活動を主に扱い、手塚治虫が『ブラック・ジャック』や『三つ目がとおる』でヒットを飛ばし、手塚プロがふたたびアニメーションの制作をスタートする、非常に活動的な時期を子細に描いた。