相沢正一郎

パルナッソスへの旅

今朝もお鍋のスープをかきまわし、出がけにちょっとけつまづき、蝶の羽化につきあい、天空の山への道をたどる。5000年前にもそよいだという風が、庭の洗濯物をはためかせ、柘榴の木をゆすり、けわしい道をひっそりとゆく驢馬の耳に何ごとか囁く。

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