平穏な時間。それ以外に欲しいものなんて何もない――。山崎由実はすべてを捨てて家を飛び出し、知らない町の古びた薬屋に辿り着いた。店主の平山タバサは、由実を薬局の手伝いと家事全般の担い手として住み込みで雇ってくれた。見ず知らずのわたしを、なぜ……。謎めいたタバサの本心はわからぬままだが、由実は次第に新しい生活に慣れてゆく。誰しもがもつ孤独をたおやかに包み込む長編小説。

タイトルを見て、瀬尾まいこさんのような作品だと思いきや、実際は真鶴と溺レるに、薬指の標本と沼地のある森を抜けてが脳内を通過して、遥か彼方へと飛び去ってゆきました。ほのぼのする日常ものではありません。幻想小説です。念の為。
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