芥川賞受賞作家の真骨頂・新境地!横溢する暴力と身体、無垢なる魂。言葉を与えられていない領域に光をあて物語を紡ぐ。

理性に抑えられながら生きるとは…?人は何らかのきっかけで超えてはならない一線を超えてしまう主人公。これを軸にイデオロギーとは何かを問う問題作にして必読の書。
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デビュー戦を初回KOで飾ってから三敗一分。当たったかもしれないパンチ、これをしておけば勝てたかもしれない練習。考えすぎてばかりいる21歳プロボクサーのぼくは自分の弱さに、その人生に厭きていた。長年のトレーナーにも見捨てられ、変わり者のウメキチとの練習の日々が、ぼくを、その心身を、世界を変えていく――。《第160回芥川賞受賞作》。

逢えなくなるその日まで
あなたといたい
今日よりも暖かい明日を

負けっぱなしのボクサーがトレーナーのウメキチと交流するとき、果たして世界を獲れるのか?
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自分には才能がない。高校生の毅(つよし)は詩を書いているが、全くといっていいほど評価されていない。一方、親友のあたるには才能があった。彼は紙上に至情の詩情を書き込める天才だった。多くのファンがいて、新人賞の最終候補にも残っている。しかもあたるは毅が片想いしている可愛い女子と付き合っていて、毅は劣等感でいっぱいだった。そんな中、小説投稿サイトにあたるの偽アカウントが作られる。「犯人」を突き止めると、それはなんとあたるの作風を模倣したAIだった。あたるの分身のようなAIが書く小説は、やがてオリジナルの面白さを超えるようになり――。誰かのために書くということ。誰かに思いを届けるということ。芥川賞受賞作家が、文学にかける高校生の姿を描いた青春エンタメ小説。

誰かのために言葉を伝えたい。その言葉がAIに盗まれたとしたら?初のエンタメノベル。
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