あの特別な感情を文芸の最前線でアップデートする新次元の恋愛小説江國香織さん推薦「言葉によって規定されてしまう前の、繊細で野蛮できりのない‘恋’が、容赦なく流れる時間のすきまからこぼれてくる。」京、青澄、土、しき。高校で4人は出会い、恋に落ちた。身体が発熱し、恋愛のぜんぶを出し尽くしてしまった。あの事件が起こるまでは--。あれから15年。歪な力関係の社内恋愛をつづける「京」娘を家庭に縛り付ける毒親から離れられない「青澄」貧しい大家族のなかで育った「土」両親の死から心身に不調をきたし社会との接点を失った「しき」「あけましておめでとう! 久しぶり。みんなどうしてる?」大晦日に送られた京からのメッセージが、どん底のいまを動かしはじめる。各紙誌の話題をさらった『ほんのこども』から1年8か月、著者のすべてを投入した最新長編
4人の登場人物の恋は言葉によってすべて出しきってしまう。繰り返す歴史をアップデートできるだろうか?

1度読んだだけでは本作の全てを知ることはできない……理解できるまで挑戦あるのみ! 探偵小説家・夢野久作の代表作のひとつであり、構想・執筆に10年以上の歳月を費やしたという超大作が本書「ドグラ・マグラ」です。1935年に刊行された作品ですが、日本探偵小説三大奇書に数えられるなど、時代を超えて多くのファンを獲得している名作です。本作は、夢野久作の特徴のひとつとしてあげられる「書簡をそのまま地の文として羅列し作品とする書簡体形式」で、全体の半分以上がこの形式で描かれているのも特徴です。また、一読しただけでは、本作の内容を完全に理解することは容易ではありません。じっくりと作品と向かい合って読み返してみると、読み返すたびに作品から得られるモノが変わっていくトコロも非常に面白い作品です。 【目次】 巻頭歌 キチガイ地獄外道祭文 一 二 三 四 五 六 七 八 九 十

1度読んだだけでは本作の全てを知ることはできない……理解できるまで挑戦あるのみ! 探偵小説家・夢野久作の代表作のひとつであり、構想・執筆に10年以上の歳月を費やしたという超大作が本書「ドグラ・マグラ」です。1935年に刊行された作品ですが、日本探偵小説三大奇書に数えられるなど、時代を超えて多くのファンを獲得している名作です。本作は、夢野久作の特徴のひとつとしてあげられる「書簡をそのまま地の文として羅列し作品とする書簡体形式」で、全体の半分以上がこの形式で描かれているのも特徴です。また、一読しただけでは、本作の内容を完全に理解することは容易ではありません。じっくりと作品と向かい合って読み返してみると、読み返すたびに作品から得られるモノが変わっていくトコロも非常に面白い作品です。

自分には才能がない。高校生の毅(つよし)は詩を書いているが、全くといっていいほど評価されていない。一方、親友のあたるには才能があった。彼は紙上に至情の詩情を書き込める天才だった。多くのファンがいて、新人賞の最終候補にも残っている。しかもあたるは毅が片想いしている可愛い女子と付き合っていて、毅は劣等感でいっぱいだった。そんな中、小説投稿サイトにあたるの偽アカウントが作られる。「犯人」を突き止めると、それはなんとあたるの作風を模倣したAIだった。あたるの分身のようなAIが書く小説は、やがてオリジナルの面白さを超えるようになり――。誰かのために書くということ。誰かに思いを届けるということ。芥川賞受賞作家が、文学にかける高校生の姿を描いた青春エンタメ小説。

ミステリを愛するすべての人へ 当作の完成度は、一斉を風靡した わが「新本格」時代のクライマックスであり、 フィナーレを感じさせる。今後このフィールドから、 これを超える作が現れることはないだろう。 島田荘司 ああびっくりした、としか云いようがない。 これは僕の、多分に特権的な驚きでもあって、 そのぶん戸惑いも禁じえないのだが――。 ともあれ皆様、怪しい「館」にはご用心! 綾辻行人 500ページ、一気読み! 知念実希人の新たな代表作誕生 作家デビュー10年 実業之日本社創業125年 記念作品 雪深き森で、燦然と輝く、硝子の塔。 地上11階、地下1階、唯一無二の美しく巨大な尖塔だ。 ミステリを愛する大富豪の呼びかけで、 刑事、霊能力者、小説家、料理人など、 一癖も二癖もあるゲストたちが招かれた。 この館で次々と惨劇が起こる。 館の主人が毒殺され、 ダイニングでは火事が起き血塗れの遺体が。 さらに、血文字で記された十三年前の事件……。 謎を追うのは名探偵・碧月夜と医師・一条遊馬。 散りばめられた伏線、読者への挑戦状、 圧倒的リーダビリティ、そして、驚愕のラスト。 著者初の本格ミステリ長編、大本命! 【目次】 プロローグ 一日目 二日目 三日目 最終日 エピローグ 『硝子の塔の殺人』刊行に寄せて 島田荘司








