大石直紀

ファルナースに捧ぐ (小学館文庫)

いつか迎えに来る、必ず幸せにする―。十六年前、イラン・イラク戦争の最中、浅野とファルナースは激しい恋に落ちた。しかしイスラム原理主義だった彼女の兄に仲を引き裂かれた。抑えきれない愛を心に疼かせながらも、浅野が彼女の元へ戻ることはなかった。帰国後、結婚して大阪府警捜査一課の刑事となっていた浅野の前に、かつて愛した女が突然現れた。時が再び二人を結びつける。だがその愛は、新たな犠牲をうむのだった。熱情と追憶と、運命の愛に翻弄される男と女の、ハードロマンミステリー。

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