梶山寿子

子どもをいじめるな (文春新書)

厚生労働省の調査によると、日本では一年間に三万人の児童が虐待されているという。そのうち、死んだり重傷を負った子どもは三千三百人である。驚くべき数だが、多くの専門家たちは、公的機関に通報されないままに闇から闇にほうむられていく児童虐待は、この何倍にものぼると見ている。なぜ、大人が子どもを虐待するのか。「虐待の連鎖」などの悲しむべき事実や、いじめられる子どもたちの精いっぱいの叫びを、インタビューを通じてあきらかにする。

最初の感想を投稿しよう。