和泉桂,円陣闇丸
子爵と冷たい華 (ガッシュ文庫)
自分と母を捨てた父に復讐するため、性別を偽り花街で芸妓として暮らす志季。 一振りの短刀だけが父を探す手がかりだった。 ある夜、穂積という男に躰の秘密と復讐心を知られてしまう。 穂積はなんの気まぐれか、復讐の手助けをしてくれると言うが、その代償は…躰。 目的のため、志季は己の身を差し出すが―――「子爵と冷たい華」 兄が急逝し、跡継ぎとなった嵯峨野経行。 家のしきたりでいわくつきの一族に仕えることになるが、その若き当主・貴久との出会いは運命的なものであった―――「華の枢」 淫靡な時代浪漫2編。