森村誠一

南十字星の誓い (角川文庫)

1940年、不穏な世界情勢の下、外務書記生の富士森繭は敵性領シンガポールへと赴任する。世界に誇る文化財を保持する植物園に感動した繭は、そこで出逢った華僑のテオと惹かれ合うが、やがて太平洋戦争が勃発。戦火に晒された植物園の文化財を守るため、繭はテオとともに立ち上がり、交戦中の人々が国境や民族を超えて結束する。激しい戦乱の最中、人類が積み重ねた文化を守り抜いた人々の、永遠に語り継ぐべき愛と戦いの物語。

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