野矢茂樹

心と他者 (中公文庫)

著者は、師・大森荘蔵の強靱な思索に挑み続けてきた。心とは何かという、哲学史上最も難しい問いに立ち向かい、独我論の色彩濃い大森哲学の中から救い出されるのは、「世界」と「心ある他者」。この記念碑的著作に、大森は反論などの書き込みを遺していた。本書では、大森のメモへの応答も収録し、生々しい哲学的実践を再現した。

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