芳川泰久

闘う小説家バルザック

十九世紀初め、パリのパサージュを通行する群衆のなかに小説の登場人物と読者を発見し、彼らの欲望が織りなす来るべき近代社会の縮図を全く新しい知的パラダイムのもとに壮大な小説群『人間喜劇』として描きだしたバルザックの創造の秘密に迫る野心作。

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