鷲田清一,永江朗

哲学個人授業 (ちくま文庫)

意味もよくわからないのになぜかグッとくる。哲学者の書くとぎすまされた言葉には、歌舞伎役者の切る「見得」にも似た魅力がある。かたや大阪大学総長にして臨床哲学者、かたやフリーライター、肩書きにちがいはあれど、ともに哲学にとことんイカれた2人が、キェルケゴール、デカルト、カントから、ニーチェ、サルトル、メルロ=ポンティまで、古今東西の哲学者23人の「グッとくる一言」を題材に、哲学の魅力、おもしろさ、アブなさを語りつくす。ときにはんなりとやわらかく、ときに熱く繰り広げられる、極上哲学漫談。

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