小森義峯

正統憲法復元改正への道標

平成十二年一月二十日開会の通常国会で衆参両院に憲法調査会が設置され、いよいよ本格的な活動を開始した。憲法調査会は、「日本国憲法について広範かつ総合的に調査を行う」(改正国会法第102条の6)ことを目的とし、五年をめどに調査を終え、報告書を議長に提出することになっている。著者の結論を先にいえば、憲法調査会の任務は、「現行憲法を廃棄し、一旦、大日本帝国憲法(正統憲法)に復元した上で、その基礎に立ちつつ大改正を図るべし」と議長に提言(報告書を作成)することに尽きる。なぜなら、現行「日本国憲法」は、日本の弱体化を企図しながら、占領軍によって押しつけられた、正真正銘の米国製翻訳憲法であり、植民地憲法だからである。

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