出久根達郎
書物の森の狩人 (角川選書)
古本屋商売42年「芳雅堂」のあるじが驚き、思わず舌なめずりした面白本、奇書、希少本は数知れない。しかし、いつかは一人の読者の手にわたり、世に広めることは出来ないのが古書の運命だ。元泥棒が著した『盗難防止の研究』、各界名士のアンケートによる芸妓への注文までが収められている『芸妓読本』、西条八十の『流行歌のつくり方』など、小説家でもあるあるじが偏愛する書物を軽妙に紹介する。
古本屋商売42年「芳雅堂」のあるじが驚き、思わず舌なめずりした面白本、奇書、希少本は数知れない。しかし、いつかは一人の読者の手にわたり、世に広めることは出来ないのが古書の運命だ。元泥棒が著した『盗難防止の研究』、各界名士のアンケートによる芸妓への注文までが収められている『芸妓読本』、西条八十の『流行歌のつくり方』など、小説家でもあるあるじが偏愛する書物を軽妙に紹介する。