出久根達郎

むほん物語

西暦二千年に創立八十周年を迎える古書組合は業史編纂を計画、集めた資料の中に、問題の『笈の角文』なる、幕末期の貸本屋日記があった。その真贋に挑戦する古本屋の二代め達の前に、つぎつぎ現われる謎。何が一体真実なのか。古本業界の裏面をも映した、会心の「本の探偵物語」。

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