井上荒野

森のなかのママ (集英社文庫)

画家だったパパの突然の死から五年。浮き世離れしたママと、美術館に改装した家で暮らす大学生のいずみ。離れの間借り人、渋い老人の伏見に恋しているが、伏見はじめ美術館に出入りする男たちはみなママに夢中だ。ある日、放映されたパパのドキュメンタリー番組に、パパの愛人が出演していた...。なにが起ころうと否応なしに続いていく人生と渡り合うために、ママがとった意外な行動とは―。

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