佐伯啓思

新「帝国」アメリカを解剖する (ちくま新書)

9・11の同時多発テロは世界の仕組みを大きく変えた。アメリカの単独行動主義の結果、国際規範は権威を失い、国際法秩序は崩壊の危機に瀕している。そしてアメリカ国内でも、対テロ戦争の「戦時下」にあるとの理由で、憲法に保障された自由は制限され、国民への監視は強められつつある。「文明」の内部に生息する「野蛮」は世界の秩序をどう変えようとしているのだろうか。アメリカニズムの来歴と新たな現象を分析し、その未来を占う。

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