小林信彦

流される

1946年12月、東京・青山。疎開先から戻った「私」の一家は、母方の祖父の家に身を寄せる。明治生まれの祖父の時代精神とその哀しみ、そして様変わりしていく山の手を見つめながら、「私」は青年へと成長していく―。人生と時代への諦観と進取の志に揺れる青春を緻密に描いた作家・小林信彦の自伝的傑作。

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