志水辰夫

男坂 (文春文庫)

刑務所帰りの旧友と再会し、執拗につきまとわれる滋郎。愛する家族を守るため、言うなりに金を払うのだが―(「再会」)。故郷を捨てた建設作業員、経営する会社を乗っ取られ、田舎に戻って老母を介護する男など、人生の黄昏の坂をゆっくりと下っている男たちの日常を描いて圧倒的な余韻を残す、珠玉の作品集。

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