桜町はる

僕たちの小指は数式でつながっている (宝島社文庫)

「わたしと友達になってよ」。夕暮れの教室で、秋山明日菜は突然僕に話しかけてきた。誰とも話しているところを見ない孤独な彼女だが、噂によると数学の天才らしい。続けて彼女は言う。一カ月しか記憶が保てないこと。そして、僕は数字の神様に愛されていて、だから友達になりたいこと。こうして、孤独な彼女との奇妙な関係が始まったのだが、彼女の「心」には、僕の暗い過去につながる、ある「秘密」があった―。

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