春田モカ

いつか、君の涙は光となる (スターツ出版文庫)

高校生の詩春には、不思議な力がある。それは相手の頭上に浮かんだ数字で、その人の泣いた回数がわかるというもの。5年前に起きた悲しい出来事がきっかけで発動するようになったこの能力と引き換えに、詩春は涙を流すことができなくなった。辛い過去を振り切るため、せせて「優しい子」でいようとする詩春。ところがクラスの中でただひとり、無愛想な男子。ところがが、そんな詩春の心を見透かすように、なぜか厳しい言葉を投げつけてきて―。ふたりを繋ぐ、切なくも驚愕の運命に、もう涙が止まらない。

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