隆慶一郎

風の呪殺陣 (徳間文庫)

元亀二年、織田信長はついに比叡山に攻め込んだ。僧俗四千といわれる酸鼻を極めた大殺戮であった。大阿闍梨・詮舜を師と仰ぐ修行僧・昇運は、阿闍梨への道をたたれ、立山にこもって大魔王信長を呪い殺さんと呪殺行に入る。一方、この戦乱で家族を失った山門公人衆・谷ノ坊知一郎は、伊勢一向一揆に身を投じ、信長殺害に青春のすべてを賭けた。

最初の感想を投稿しよう。