山下澄人

ギッちょん

四十過ぎてホームレスになった男。目の前を往き来するのは幼馴染み“ギッちょん”とひとりぼっちの父(「ギッちょん」)。毎朝同じ電車になる男が鬱陶しくて時間をはやめてみたら、やはり男と一緒になった。適当に話を合わせているうちに「わたし」は窮地に陥る(「水の音しかしない」)。第一部・街でゆきかう老若男女の様々な思惑、殺意。第二部・海辺のサバイバル(「トゥンブクトゥ」)。

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