朱野帰子

真実への盗聴

結婚して間もない七川小春は、勤めていたブラック企業を辞職した。少子高齢化が進み年金負担が激増するなか、小春は寿命遺伝子治療薬「メトセラ」を開発しているアスガルズ社の採用試験に応募する。面接官の黒崎は、19年前、小春の遺伝子治療を担当した男だった。小春の聴覚の発達を知る黒崎は、「メトセラ」の販売を阻もうとする子会社に、小春をスパイとして派遣する。

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