朝井まかて

草々不一

江戸時代をこよなく愛する著者が描く、武家の人生の諸相。仇討ち、学問、侍の就活、嫁取り、剣術、罪と罰……。身分に縛られ、役目に忠実であらねばならなかった武士の暮らしにも、喜怒哀楽に満ちた人の情は流れている。練達の筆がすくい上げる、きらびやかな宝玉のごとき八つの物語。江戸の庶民を描いた『福袋』と対をなす、時代小説短編集。

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