片岡義男

いい旅を、と誰もが言った (角川文庫 緑 371-18)

赤いフォードのピックアップを買った男は羊飼いになった。オートバイで大陸の東端と西端から走ってきた男たちは大陸のまんなかで満月を見た。夏の雨嵐が荒野にほんの一時走らせる凄まじい奔流。レインメーカー・アイランドで写真家は月の影を撮ることができたのか―。荒野に吹く乾いた風を感じさせる、四つの物語。

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